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第4回【 理念night 】開催レポート

2019年4月25日、理念づくりにまつわるトークイベント『理念night』が開催されました。
主催は理念づくりを専門とされている、ココロイキ代表 大野 幸子 氏。

大野 幸子 氏(以下、大野):
いつも理念をつくらせて頂く中で感じるのが “生きていく上での正解っていっぱいあるな” ということ。だからこのイベントでは理念をつくることの可能性はもちろん、理念づくりを通して出会った挑戦者の「生き様」をお伝えしたくて開催しています。

4回目となる今回は、私が理念づくりをお手伝いさせて頂いたお客さまが会場に8名もいらっしゃる(登壇者2名、参加者6名)ので、今日はエネルギーがとても高い気がします!

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スピーカー

株式会社SENSE BALANCE
代表取締役 田島恭子 氏

アイ・ビジョニング
代表 砂羽美佳 氏

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大野:
まず始めに簡単な自己紹介と、ご自身の理念についてご紹介下さい。

田島 恭子 氏(以下、田島):
私は幼い頃から、「いのちとは何か?」考えるようなちょっと変わった子供でした。高校時代一番興味のあった分野は“遺伝子”で、大学時代には“生命科学”と大学名に入っている学校に通いました。その「いのちについて知りたい欲求」は大人になってからも続いていたようで、その後出会ったのがインドの伝統医学であるアーユルヴェーダ(*1)。14年前にその魅力に惹かれ、夢中で学び続けていたら、気付いたらアーユルヴェーダが事業になっていました。

(*1)アーユルヴェーダ【Ayurveda】〔生命の科学の意〕
世界3大医学の1つでインドの伝統医学。サンスクリット語の「アーユス(生命)」と 「ヴェーダ(知識、学問、心理)」が合わさった言葉で、 「生命の科学」とも言われ、インド5,000年の歴史を誇る伝承医学。オイルマッサージなどにより、人間の生理機能のバランスを整え、病気の治療・予防および健康増進を図る。

しかし、ここ5、6年は本当にアーユルヴェーダを広めたいのかどうか分からなくなってしまい、モヤモヤと苦しい状態が続いていました。今まで事業計画やコンセプトなどの必要性なんて感じたことはなかったのですが、初めて専門家への依頼を考えるように。
実際にいろんなコンサルの方にお願いをしてみたのですが、好転しない毎日が続いていました。

そんな中、共通の知人の紹介でゆっこさんと出会い、理念を熱く語る姿を見て「なにか一緒にやりたいな」と直感で思ったんです。

ー 田島 恭子さんの理念 ー

いのちの今を見つめるちからを

砂羽 美佳 氏(以下、砂羽):
私は“自分の人生を主体的に生きる女性のサポートがしたい”と「情熱ライフナビゲーター」として、今まで数多くの女性にコーチング行ってきました。起業して9年。やりたいことが常に明確で一般社団法人で協会を作る約束もしていました。

しかし、2017年の第二子の出産を経てエネルギーが変わり、今までやっていたことに興味が持てなくなってしまったのです。伝えたいことがたくさんありすぎて上位概念が分からない状態でした。

これまでの人生に「迷い」なんてなかった私にとって、このような経験は初めて…。

そんな中、ゆっこちゃん(大野さんの愛称)がセッションを受けに来てくれたんです。不思議ちゃん?天使ちゃん?のような見た目とは裏腹に、話してみるとめちゃくちゃキレるなと…(笑)

仕事柄 “自分のことは第三者に客観的に見てもらわないと分からない” ということを知っていたので、「これは間違いのない力量があるゆっこちゃんにお願いしよう」と決めました。

ー 砂羽 美佳さんの理念 ー

どんな命も伸びやかに生きる社会の実現

大野:
ありがとうございます。恭子さんも美佳さんも、物事の本質を見つめてきた大先輩なので、正直プレッシャーがバリバリの理念づくりでした。

そんなお二人は色んな共通点があるんです。2人のお子様のいる母親でもあり、今まで理念に「いのち」という言葉を入れたのは3人なのですが、そのうちの2人が恭子さんと美佳さん。

また、お二人とも、私から提案した理念を修正したり、再提案をさせていただいたという共通点もあります。この2つが、お二人に最初に提案して結果的に「踏み台」になった理念なのですが、改めて見返すと両方とも力が入り過ぎてますね…(笑)

最初に恭子さんへご提案した理念

命の今を見つめる力を手に、
ヒトも社会も自然に歩む生態系を世に現す

最初に美佳さんへご提案した理念

人生の感動を最高の熱量で伝え、自分の幸せを
自由に味わいつくす文化を創造する

砂羽:
私の場合は、これを見て「さすがゆっこちゃんだな」って思ったんですよ。私のこれまでを見事に整理して言い表してくれたなと。

ただ、そこから数週間かけて腹落ちを進めて行く中で、違和感が拭えなかったんですよね。最初に提案いただいた方は、うまく自分の口から出てくれなかった。せっかくゆっこちゃんにお願いしたんだから絶対に使えるものにしたい!と思い、正直にこの違和感を伝えました。

大野:
あの時、美佳さんが率直に伝えてくださったことが大変ありがたかったです。

基本、4時間弱セッションを行い、1週間程コピーライティングのお時間を頂きます。9割はここでOKになるのですが、恭子さんの場合はその場で調整、美佳さんは再度ヒアリングとご提案の機会をいただきました。

恭子さんの理念づくりは、ちょっと不思議なプロセスを辿って完成まで至りましたよね…。

田島:
そうなんです(笑)。なぜか幸子さんのセミナーもセッション前も直前に熱を…。決して体が弱いタイプでは無いのですが、40度近く熱を出したこともありました。

まだ完全には集中力は戻ってなかったのですが、なんとか熱が下がった状態でゆっこさんにその夢での気付きを話したんです。そしたら本当に見事「それってこういうことですよね?」って言語化して下さって…。

きっと今まで “正しい言葉に変換する” ということが私には出来ていなかったんだなって思いました。さらに、面白いことに夢でうなされる度に新しい気付きがあったんです。

大野:
先ほどの最初の理念をご提案したときもちょっと不思議でしたよね。
ご提案した理念をみて「幸子さん、私分かりました。私のやりたいことは、この前半だけです。」力強く仰って下さいました。
その時私の頭の中で「ピシッ」っという音がして、思わず「恭子さん、今、軸定まりましたよね?」って聞いてしまうほどでした。

田島:
はい。あれだけやりたいことが分からなくなっていた私なのですが、その時点ではもう自分の軸が「いのちの今を伝える」ことであること。アーユルヴェーダそのものではなく、アーユルヴェーダが教えてくれる人間の真理を伝えていきたいんだということが明確になっていたんです。

もしかしたら熱を出す度に何かが削ぎ落とされ、ビジョンが徐々に見えてくる感覚があったかもしれないですね。とはいえ、何より言語化して下さったゆっこさんのお陰です。

大野:
いえいえ。本当に「起きる全ての出来事には意味があるんだな」と改めて思えた理念づくりでした。

また、美佳さんも同じく、やり直しを選んで下さったこと、それを仰って頂いたタイミングも全部意味があったなと思います。

砂羽:
そうですね。今思えば、私自身が “過渡期” にいたんです。

もしかしたら、一度のセッションだけでは昔のセルフイメージに引っ張られたままで、上手く伝えられなかったかもしれません。

時間が経つことによって、最新のエネルギーに自分を統合していくことができ、二度目のセッションでは当初伝えられなかったことが伝えられるようになっていました。

そして2回目の理念発表の瞬間「これだ!」ってなりました。

「今ファンファーレみたいな音聞こえなかった?!」って、私舞い上がってましたよね。

大野:
そうですね、理念をお見せした瞬間に美佳さんが「もう、絶対にこれ! 一文字も不要なものがないし、一文字も加える必要がない」と力強くおっしゃってくださったことが感動的でした。

ファンファーレについては、後にも先にも音が聞こえた人は、お二人だけです(笑)

理念づくりのやり直しというと、これまでの私は浪人生のような気分になりがちでしたが、これらの経験を機に怖くなくなった気がします。クライアントさんと起こることは全て意味があることを信じられるようになったので、何が起きても寄り添えるようになってきました。

砂羽:
間違いないです。本当に理念づくりという作業を行ったことで、一般常識や余計な思い込みなどの、まとわりついていたエネルギーがスリム化されて、新たな自分にブラッシュアップさせることが出来ました。
この二段階のプロセスをゆっこちゃんと共に踏めたからこそだと思います、ありがとうございます!

大野:
ちょうど理念をつくって3ヶ月ほどですかね。その後何か変化はありましたか?

砂羽:
私は新しい活動として4月から母になる女性に向けた、“産前教育” を始めました。

もしかしたら今後もやりたいことは変わるかもしれません。だけどそれで良いんだと許可出しをすることが出来たのは、私の中で大きな変化でした。

田島:
私も同じくアーユルヴェーダを教える活動だけでなく、“アーユルライフコーチ” に肩書きを変え、講座の内容も変えました。自分が本当に力になりたい人が明確化されたので、主に生きづらさを感じている人達のサポートができる内容になっています。

またこれももしかして影響しているかも、と思えることに娘のことがあります 。

今23歳の彼女は実は14歳から不登校で引きこもりなんです。
だけどそんな娘が突然「家賃うちにいくらか入れた方が良いよね?」と聞いてきて…。
どうやらイラストをインターネット経由で販売したら16万円売り上げたらしいんです。

大野:
娘さん、Twitterのフォロワーが7000人もいる有名な漫画家さんになっていたんですよね。

田島:
そうなんです。ただの引きこもりだと思っていたら、いつの間にか漫画を9年間書いていて、さらには著名な漫画の賞を受賞するほどになっていたみたいで…。

大野:
ほんとすごいですよね!!ですがそれはきっと、恭子さんが娘さんのあるがままの姿を応援しようと見守り続けた結果だと思いますよ。

田島:
ありがとうございます。軸が定まったとの、娘が何をしているのかを知ったのはほぼ同時期でしたね。

それと、私は以前から出版のお話があったのですが、方向性が定まり、本のタイトルも決まりました。

今まではアーユルヴェーダは良いことを教えてくれる教科書のような存在として知られていましたが、本当の答えは全部自分自身の中にある。業界からのバッシング覚悟で、別の角度からアーユルヴェーダについて書こうと思っています。

大野:
気になります!発売が楽しみです!

そして、美佳さんも出版が決まっているんですよね。偶然は重なり、なんと恭子さんの本と同じ出版社。さらに同じ編集者なんですよね。

砂羽:
そうなんです!さっき知ったんですけど驚きました!

テーマは母と子の愛の循環で、この本の内容が “産前教育” を始めようと思った理由にも繋がるのですが、行政が行なっている産前教育はフィジカルなことが多く、メンタルケアが疎かになっていることがほとんどなんですよね。

ですが、予定外のことばかり起こる出産や子育てにおいて、本当に必要なのはストレスのマネジメント法。近年残念なことに虐待のニュースが多いですが、虐待したくて子供を産む女性なんていません。
「助けて」と甘えることが出来なかったり、余裕がなくなったり、自己肯定感低かったり…。そうしたメンタル状態が原因で起きてしまうものだと思うんです。

また、私自身も幼い頃、母との関係が上手くいってないこともあったので、本当は親になるのが怖かった一人でもあります。

ですが、息子を生んで良かったなと心から思えますし、なんだかんだその息子と出会えたのも間違いなく母との関係が土台になっている。そんな親子の循環の話を書こうと思っています。

大野:
素敵なエピソードですね。

そんな美佳さんは子育てにおいてなにか意識していることはありますか?

砂羽:
生きることの楽しさと、無限の可能性を自分の背中で伝えることですね。

やっぱり家庭内での空気って伝染しやすく、母であり妻である私がご機嫌でいるとみんなご機嫌なんです。ですので、自分の命を生きる姿を見せること。シンプルに自身が楽しんでいることが最高の教育なんじゃないかなと思います。

田島:
私も、自分を満喫しきる、それに尽きると思います。そのための第一歩がいのちを「自覚」すること、そうすれば自然と良い方向に動き出す気がするんですよね。

今回の理念づくりは、まさに自身の人生を「自覚」する上での大事な棚卸しになりました。

最初は事業を進める上での一手段として理念づくりを依頼しましたが、もうその域を超えてましたね。生きていく上での大事な軸を見つけることが出来ました。

さらに、私事ではあるのですが、理念をつくる前と比べて、ありがたいことに売り上げが3倍になったんですよ!4月の稼働時間は、わずか7日と減っているにも関わらず、です。

砂羽:
実も私も同じく、理念が決まった後からの業績も好調で、なんと商談の成約率が100%になっています!おかげさまで負けなしです。

大野:
皆さん聞きましたか!? 理念、つくった方がいいですよ(笑)

大野:
今回のお二人のように、やりたいことが分からないけど、こだわりの想いがいくつかある場合、必ず軸となる何かがあるんですよね。

たとえそれらが全く違う分野だとしても、どこかで芯は通っている。そして、それを見つけて繋げるのが私の得意なことでもあります。

ポイントは、 “本人にとっては当たり前のこだわり。だけど当たり前でない事”。それが天職だったりもするんですよ。

あくまで商品やサービスは手段にしか過ぎません。

美佳さんが「その時によってやりたいことは変わっても良いと、許可出しをすることが出来た」と仰ってましたが、上位概念の軸さえ把握できれば、いつだって自分にとってのベストの人生を生きれると思うんですよね。

ですのでぜひ皆さんも「自分にとってのこだわりが何か?」考えてみて下さいね。

ライター:Terashige Saori

ーお知らせー

▼理念night
【 理念 night 】〜挑戦者の想いに耳を傾けるひととき〜
https://goo.gl/ap3gS6
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https://goo.gl/Kf496e

セミナー日程
5 月 22 日 (水) 18:00-20:00
6 月 18 日 (火) 18:00-20:00
7 月 25 日 (木) 18:00-20:00
8 月 20 日 (火) 18:00-20:00

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筆者プロフィール

大野 幸子(おおの ゆきこ)
ココロイキ 代表 / 挑戦者の翻訳者

理念コピーライター。「挑戦者の翻訳者」 として、事業家のあふれる想いを、理念・ビジョン / 社名 / 商品名として言語化。 言葉で軸を定めるプロ。2年で58社の制作実績。「 人生の美しいものを表現し尽くす」をミッションとし、人が事業にかける想い=理念は人生における最も美しいものの一つとして、尊敬を胸に表現し続けている。

生きる意味を深掘りするインタビューメディア「挑戦者のココロイキ 」編集長

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